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走りながらイラつき倒した竜は、


「マジで!新宿にレモンがない!!!!!」


スマホの受話口の向こうにいるオーナーに向かって怒鳴った。


ちょっとだけ胸がすいた。


のに。


「…笑い事じゃねぇよ」


竜はマルエツに向かって走っていた。


「確かに?ご予約のオキャクサマはレモンサワーばっか飲むエグザイルじゃぁねぇ。…でもなぁ…喰うんだよ。…誰って…三井…秋に渡米し…まだモデル続けてる。…仙道は留学した大学に編入って言っただろ?…だから!マンションで過ごすんだってさぁ…年明けまで…んで、今日はウチで飲んで…レモンとライムをあるだけ…そーそー。ガツガツ喰うんだ。ガキみてぇに」


竜は立ち止まった。


「ははははは。…そうだな。…あるから喰うんだ。…あー。いや。そっちも忙しそうだし…逆になくていいや。邪魔したな。…んじゃ」


スマホをズボンの尻ポケットに納めた。


「ヤクルトと…ツマミはビスコでいっか」


竜は店に1番近いコンビニへ向かった。